宝石(ほうせき)の名前(なまえ)は、鉱物学(こうぶつがく)的(てき)には内部(ないぶ)組織(そしき)と化学(かがく)組成(そせい)が同じ(おなじ)なら、同一(どういつ)の鉱物(こうぶつ)種(だね)として扱い(あつかい)ます。例えば(たとえば)、酸化(さんか)アルミニウムを主成分(しゅせいぶん)とする鉱物(こうぶつ)は、石(いし)の色(いろ)が何色(なにいろ)であってもコランダムという鉱物(こうぶつ)名(めい)になります。しかしながら、同じ(おなじ)コランダムでも宝石(ほうせき)として扱う(あつかう)場合(ばあい)には、赤い(あかい)色(いろ)の石(いし)をルビー、その他(そのほか)の石(いし)はサファイアと。また同じ(おなじ)ベリルという鉱物(こうぶつ)でも、緑色(みどりいろ)の石(いし)をエメラルド、青い(あおい)石(いし)はアクアマリンと宝石(ほうせき)の名前(なまえ)がついています。宝石(ほうせき)の名前(なまえ)の由来(ゆらい)はラテン語(らてんご)やギリシャ語(ぎりしゃご)に由来(ゆらい)するものは古来(こらい)から知ら(しら)れる宝石(ほうせき)が多い(おおい)と言わ(いわ)れています。例えば(たとえば)ルビーは赤(あか)を意味(いみ)する「ルベウス（rubeus）」、同じ(おなじ)コランダムのサファイアは青(あお)を意味(いみ)する「サフィルス（sapphirus）」、またブラッドストーンなどはその名の通り(そのなのとおり)、緑色(みどりいろ)の地色(じいろ)の中(なか)に赤色斑(せきしょくはん)が点在(てんざい)することに由来(ゆらい)しています。しかし、トパーズのように由来(ゆらい)がはっきりしていないものもあります。また、後(あと)に混乱(こんらん)を与え(あたえ)た宝石(ほうせき)の名前(なまえ)もあります。近年(きんねん)では、宝石(ほうせき)名(めい)に人名(じんめい)や地名(ちめい)・その石(いし)の性質(せいしつ)を表す(あらわす)言葉(ことば)と石(いし)を意味(いみ)するアイト「ite」をつけるようになってきました。フォールス・ネーム(誤(ご)称(しょう))とは、宝石(ほうせき)の価値(かち)を高める(たかめる)ために、見かけ(みかけ)が似(に)ていてその石(いし)より価値(かち)の高い(たかい)宝石(ほうせき)から名前(なまえ)を取っ(とっ)ています。例えば(たとえば)見た目(みため)がジェダイト(翡翠(ひすい))に類似(るいじ)しているけれども、性質(せいしつ)が全く(まったく)違う(ちがう)石(いし)に産地(さんち)などの名前(なまえ)を付け(つけ)○○○ジェード、 ○○○ヒスイ、という呼び方(よびかた)をしている場合(ばあい)もあります。また、人工石(じんこうせき)である「キュービック・ジルコニア」はダイヤモンドに似(に)ている為(ため)、ダイヤモンドと思わ(とおもわ)せるような商標名(しょうひょうめい)がつけられる場合(ばあい)もあります。
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