宝石の鑑定はどうするの?
鑑定(かんてい)とは、ダイヤモンドの品質(ひんしつ)を評価(ひょうか)するもので、4C(カラット・カラー・クラリティー・カット)の基準(きじゅん)に基づい(もとづい)て行われ(おこなわれ)ます。また、鑑別(かんべつ)というのは、宝石(ほうせき)の生まれながら(うまれながら)にして持っ(もっ)ている特性(とくせい)を、物理学(ぶつりがく)・光学(こうがく)器具(きぐ)を使っ(つかっ)て検査(けんさ)し、天然(てんねん)化(か)合成(ごうせい)か模造(もぞう)かを判別(はんべつ)し、その宝石(ほうせき)がどんなものであるかを調べる(しらべる)ことです。「鑑定書(かんていしょ)」と「鑑別(かんべつ)書(しょ)」がありますが、鑑別(かんべつ)書(しょ)の発行(はっこう)はダイヤモンドのみしか行われ(おこなわれ)てません。天然(てんねん)のダイヤモンドの特徴(とくちょう)は一人(ひとり)として同じ(おなじ)人間(にんげん)がいない様(さま)に、傷(きず)の有無(うむ)、色(いろ)の違い(ちがい)、カットの違い(ちがい)など1個(こ)1個(こ)がすべて異なっ(ことなっ)ており同じ(おなじ)ダイヤも存在(そんざい)しません。そのために、鑑定書(かんていしょ)はダイヤモンドの履歴書(りれきしょ)と言わ(いわ)れています。また、鑑別(かんべつ)書(しょ)は、宝石(ほうせき)の身分(みぶん)証明書(しょうめいしょ)と言わ(いわ)れ、色(いろ)、硬度(こうど)、透明度(とうめいど)、光沢(こうたく)、比重(ひじゅう)、屈折率(くっせつりつ)、顕微鏡(けんびきょう)による拡大(かくだい)検査(けんさ)などの、分析(ぶんせき)結果(けっか)とその意思(いし)の写真(しゃしん)が付け(つけ)られたものです。現在(げんざい)で、世界(せかい)で最も(もっとも)信頼度(しんらいど)の高い(たかい)鑑定(かんてい)機関(きかん)は、アメリカのG.I.A.(アメリカ宝石(ほうせき)学(がく)研究所(けんきゅうじょ))とイギリスのF.G.A.(イギリス宝石(ほうせき)学(がく)協会(きょうかい))です。日本(にっぽん)の鑑定(かんてい)機関(きかん)の中(なか)でも信用度(しんようど)が高く(たかく)有名(ゆうめい)なのが中央(ちゅうおう)宝石(ほうせき)研究所(けんきゅうじょ)です。ただ、鑑定(かんてい)に石(いし)1個(こ)あたりの費用(ひよう)が5,000〜10,000円(えん)位(くらい)かかってしまいます。1個(こ)で数十(すうじゅう)万円(まんえん)するような大きな(おおきな)石(いし)なら鑑定書(かんていしょ)も必要(ひつよう)でしょう。まだしも、数千円(すうせんえん)クラスの小さな(ちいさな)石(いし)にわざわざ鑑定書(かんていしょ)をつけてられません。そのうえ、何十(なんじゅっ)個(こ)という数(かず)を使っ(つかっ)ているジュエリーに鑑定書(かんていしょ)を取っ(とっ)ていたら鑑定書(かんていしょ)代(だい)だけでもかなりの金額(きんがく)になってしまいます。よって、通常(つうじょう)は0.3カラット未満(みまん)のダイヤには鑑定書(かんていしょ)をつけないのが一般的(いっぱんてき)です。そして、石(いし)を多数(たすう)使用(しよう)したジュエリーにはつけられないのが現状(げんじょう)です。
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鑑定とは、ダイヤモンドの品質を評価するもので、4C(カラット・カラー・クラリティー・カット)の基準に基づいて行われます。
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