宝石の原石はどんなもの?

石(いし)の原石(げんせき)は、一目(ひとめ)見(み)ただけではただの岩石(がんじき)と何ら(いずら)変わり(がわり)ありません。偶然(ぐうぜん)拾っ(ひろっ)たとしても、それが宝石(ほうせき)だとは気が付か(きがつか)ないことが多い(おおい)でしょう。一見(いちみ)何の(なんの)変哲(へんてつ)もなく見える(みえる)原石(げんせき)が、宝石(ほうせき)としての真価(しんか)を見出す(みだす)には、表面(ひょうめん)を磨き上げ(みがきあげ)、その宝石(ほうせき)が本来(ほんらい)持っ(もっ)ている素晴らしい(すばらしい)色(いろ)と光(ひかり)を引き出す(ひきだす)必要(ひつよう)があります。さらに、さまざまなカット法(ほう)が宝石(ほうせき)の価値(かち)を一段(いちだん)も二段(にだん)も高める(たかめる)ます。そうやって加工(かこう)された原石(げんせき)が美しい(うつくしい)宝石(ほうせき)となります。ベリル(化学式(かがくしき):Be3Al2Si6O18)はベリリウム(Be)を主成分(しゅせいぶん)とする珪酸塩(けいさんえん)鉱物(こうぶつ)です。日本語(にほんご)名(めい)は緑柱石(りょくちゅうせき)です。ベリルは昔(むかし)からクレオパトラも愛用(あいよう)してたと言わ(といわ)れ、宝石(ほうせき)として利用(りよう)されてきました。原石(げんせき)の鉱物(こうぶつ)名(めい)では聞き慣れ(ききなれ)ないですが、エメラルドとアクアマリンの鉱物(こうぶつ)名(めい)が「ベリル」なのです。ベリルは結晶(けっしょう)の形状(けいじょう)が柱状(はしらじょう)で、混入(こんにゅう)元素(げんそ)の違い(ちがい)により多彩(たさい)な色(いろ)になります。コランダム(化学式(かがくしき):Al2O3)はアルミニウムと酸素(さんそ)で構成(こうせい)されています。日本語(にほんご)名(めい)は鋼玉(こうぎょく)です。コランダムは本来(ほんらい)は無色(むしょく)ですが、別(べつ)の元素(げんそ)が混入(こんにゅう)することにより、鮮やか(あざやか)な色彩(しきさい)を生み出し(うみだし)ます。こちらも聞きなれ(ききなれ)ない名称(めいしょう)ですが、赤色(あかいろ)のコランダムがルビーで青色(あおいろ)のコランダムがサファイアです。ルビーとサファイアは実は(じつは)同じ(おなじ)種類(しゅるい)の鉱物(こうぶつ)ですが、見るからに(みるからに)色彩(しきさい)が異なっ(ことなっ)ています。コランダムは六角柱(ろっかくちゅう)や六角(ろっかく)板(ばん)の形状(けいじょう)をしていることが多い(おおい)ですが、中央部(ちゅうおうぶ)が一番(いちばん)太く(ぶとく)両端(りょうたん)が細く(ほそく)なる形状(けいじょう)をしていることもあります。そして、コランダムはとても硬く(かたく)、宝石(ほうせき)として使わ(つかわ)れないものはレンズやガラスの研磨剤(けんまざい)、包丁(ほうちょう)などの砥石(といし)として利用(りよう)されています。また、身近(みぢか)なところでは、靴(くつ)が滑る(すべる)ことを防ぐ(ふせぐ)ために、白い(しろい)ペンキにコランダムが混ぜ(まぜ)られ、ザラザラさせて横断(おうだん)歩道(ほどう)に使わ(つかわ)れています。消費者金融はサラ金とか金貸しと言われてちょっと怖いイメージがある人も少なくはないですね。

宝石

石の原石は、一目見ただけではただの岩石と何ら変わりありません。偶然拾ったとしても、それが宝石だとは気が付かないことが多いでしょう。

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